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日本郵船、イクシスLNGプロジェクト向け輸送を受託

2012年3月23日 (金)

ロジスティクス日本郵船は23日、同社グループの日之出郵船が日揮、米国KBRオーバーシーズ社、千代田化工建設で形成されるジョイントベンチャーから国際石油開発帝石(インペックス社)が豪州で開発を進めているイクシスLNG(液化天然ガス)プロジェクト向けモジュール貨物の海上輸送を成約した、と発表した。

 

イクシスLNGプロジェクトはインペックス社76%、仏トタール社24%出資のジョイントベンチャーが推進するLNG開発プロジェクト。

 

西豪州200キロメートル沖合のブラウズ海盆に位置するイクシスガス田から産出されたガスをオフショアで一次処理した後、889キロメートルに及ぶ海底パイプラインを経由して同国北部ダーウィン近郊の陸上基地で液化し、年間840万トンのLNG、年間160万トンのLPG(液化石油ガス)を生産・出荷するとともに、日量10万バーレル(ピーク時)のコンデンセートを生産・出荷する。

 

LNGプラントは建設現場での作業量を最小限に抑え、地域環境保護の観点から海外でLNGプロセスユニットを含む主要ユニットが大規模フルモジュール工法で建設される。

 

日之出郵船は、LNGプラント向け主要ユニットのモジュール貨物を海上輸送するために、同社所有・運航の自航式モジュール運搬船2隻「邪馬台」「大和」を投入し、プロジェクトに参画する。

 

輸送期間は2014年第1四半期-15年第2四半期で、タイ、中国、フィリピンから豪州北部ダーウィン向けに20航海を超える輸送を見込んでいる。

 

日之出郵船では、このプロジェクトに先行する西豪州・バローアイランドに建設されるゴーゴンプラント向けモジュール貨物の海上輸送を邪馬台、大和2隻の投入を契約している。

 

日本郵船では「豪州へのモジュール貨物海上輸送は非常に高レベルの環境保護対策と安全性が要求されるが、これらプロジェクト成約に当っては、日之出郵船のモジュール輸送の知見と環境問題、安全性への取り組みが高く評価されたと考えている」としている。