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アジア船協、比の船舶リサイクル施設適合鑑定開始を評価

2017年9月12日 (火)

ロジスティクス日本船主協会はこのほど、日本海事協会(NK)がフィリピンで計画中の常石造船船舶リサイクル施設の適合鑑定を開始したことを受け、アジア船主協会(ASA)がこれを歓迎する声明を出したと発表した。

日本船主協会は「世界の解撤の90%以上が実施される主要解撤国以外の国で、環境基準に適合したシップリサイクルヤードの建設が進むことは、全世界的な健全なシップリサイクル要請の声の高まりに応えるとともに、シップリサイクル国際条約(香港条約)の発効環境整備に資するもの」として、日本海事協会が中国、日本、インド、トルコに次いでフィリピンの施設の認証に着手した取り組みを「精力的」と表現し、高く評価した。

今回の認証は、既存のシップリサイクルヤードを運営開始後に改善していく従前の事例と異なり、建設の計画段階から関与した事例で、「確実に条約の要件を満足しつつ、効率の高い先進的なヤード設計を実現できるもの」として注目。

船主協会では「安全で地球環境にやさしいシップリサイクルを実現すべきとして、世界の解撤需要に対応できる十分なキャパシティの施設が整備されるよう、また、香港条約が早期に発効するよう、政府や解撤事業者など関係者へ引き続き働きかけていく」とした上で、日本が同条約の批准を前向きに検討し、条約発効を先導すべきとの考えを示した。