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日本郵便、低税率で中国個人宛て配送可能な新サービス

2017年12月4日 (月)

EC日本郵便は1日、同社出資の国際物流事業者レントングループと連携し、中国の越境EC向けにクーリエ通関、事前電子データによる通関を利用して「ゆうグローバルエクスプレス」(UGX)による中国個人宛ての配送サービスを開始すると発表した。

日本郵便は、従来のEMSをはじめとする国際郵便サービスを使った発送だけでなく、税率が低い「越境EC総合税による通関」を用いた配送需要が拡大していることから、これを利用したUGXによる配送サービスを提供している。

一方、この越境EC総合税を利用するためには、中国税関に対して事前に商品登録や、受取人の「中華人民共和国居民身分証」(中国個人ID)を含む輸入通関に必要な情報「三単情報」の提出が必要だが、越境ECプラットフォームに出品していない越境EC事業者にはその情報の取得が容易ではないといった状況にある。

そこで、全ての越境EC事業者が容易に中国個人宛の配送サービスができるよう、事前の商品登録や三単情報の提出不要な「UGX・クーリエ通関を利用した配送サービス」「UGX・事前電子データによる通関を利用した配送サービス」の2サービスを提供開始する。

▲「UGX・クーリエ通関を利用した配送サービス」フロー図(出所:日本郵便)

「UGX・クーリエ通関を利用した配送サービス」は、レントングループがクーリエ通関業務を実施する個人宛て配送サービス。荷主または荷受人から中国個人IDの提出が必要となる。「UGX・事前電子データによる通関を利用した配送サービス」では、レントングループ、中国郵政・香港郵政が共同で開発した、中国越境EC向け事前電子データによる通関を利用した個人宛て配送サービス。中国個人IDの提出は原則不要としている。

▲「UGX・事前電子データによる通関を利用した配送サービス」フロー図(出所:日本郵便)