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オープンロジとストアーズ・ドット・ジェーピー

ネットショップの負担軽減へ「最短2分」の2社連携

2018年5月8日 (火)
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ECインターネットショップ作成サービス「STORES.jp」を運営するストアーズ・ドット・ジェーピー(東京都渋谷区)と、物流プラットフォーム運営のオープンロジ(豊島区)は8日業務提携し、STORES.jpの利用者向けに商品保管・配送代行を提供する「倉庫サービス」を開始した。

STORES.jpはネットショップを「最短2分」で作成できるシンプルさが売りで、オープンロジも、複雑さが障壁となっていた「物流委託」をよりシンプルにしていくことをコンセプトとし、開業当初から「最短2分」で委託手続きが完了することを打ち出している。コンセプトに共通性を持つ両社が組むことで、ネットショップの受注から発送までのプロセスで自動化を進め、ストアオーナーの物流負担の軽減に向けて取り組む。

▲「倉庫サービス」利用画面

STORES.jpではこれまでも「倉庫サービス」を提供していたが、オープンロジの機能と連携する形でサービスを刷新。複数の管理画面を行き来せずに倉庫作業を行うなど、従来よりも容易に管理画面から入庫・保管・発送を指示できるようになった。

また、商品のサイズを問わず一律800円(税別)で提供していた送料体系についても改善し、発送商品ごとに配送料が変更される仕組みとなった。これまで小さな商品場合は送料が割高になっていたが、今回の連携によって最低330円からの提供が可能になった。

一律25円としていた保管料金についても、商品の大きさ、利用日数に応じた請求に対応し、1日0.2円からの体系へと移行、「必要な分だけ」利用する仕組みとなった。

■倉庫サービスのURL
https://stores.jp/depot

今後はネットショップと連動した自動出荷機能が加わることになっていて、実装されればSTORES.jpのストアオーナーは、商品を倉庫に送るだけで、「売れたら自動的に配送されるスキーム」が実現する。

また、両社は社会的な課題となっている宅配便の再配達問題など「ネットショップ販売サイドと物流サイドの協調が必要な領域」についても共同で取り組む意向を示している。

■ストアーズ・ドット・ジェーピーの塚原文奈社長兼CEO
「利用しているストアオーナーの大半は、物販をしている。販売件数が多ければ多いほど、日々、発送業務に非常に時間を割かれていることを目の当たりにした。ストアオーナーの、日々のルーティーン業務にさく時間を無くし、販売商品をよりよくするための時間の確保の一助になれたら、という想いから、今回オープンロジと倉庫サービスをリニューアルすることに至った。大きな資本がなくても、知識がなくても、誰でも使えるような物流の効率化ができる仕組みをオープンロジと一緒に今後も進めて行きたいと思っている」

■オープンロジの伊藤秀嗣社長CEO
「今や誰もが簡単にネットショップを立ち上げることができる一方で、特に中小規模のEC事業者にとっては、物流をアウトソーシングしようとしても、与信や費用面で一定量以上の物流量が必要など、ハードルが高いのが実情だ。それをクリアする弊社が、数十万以上のユーザー数をもつSTORES.jpと在庫管理、発送業務の負荷を下げる取り組みを推進していくことで、より多くのEC事業者のバックエンド支援につながると考えている。今後も両社で、より利便性の高いサービスの提供に取り組んでいく」