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関電、トラック運搬中に個人情報含む廃棄書類飛散

2018年5月25日 (金)

事件・事故関西電力が23日に和歌山電力部(和歌山市)から神戸市内にある溶解処理施設に向けてトラックで運搬していた際に、個人情報352人分を含む廃棄書類が飛散して一部を紛失した可能性があることが、24日わかった。同社では飛散した書類の捜索を行い、現在までに「ほぼ回収できた」としている。

23日10時30分頃、廃棄する書類を積んだ委託先のトラックが和歌山電力部を出発し、12時頃、神戸市にある溶解処理施設に到着していたが、15時30分頃、兵庫県警から同社に兵庫県西宮市甲子園浜1丁目付近で阪神高速道路湾岸線路上に同社の書類が飛散しており、回収したとの連絡があり、事態が判明した。

その後、同社社員が現場付近の捜索を行い、阪神高速道路外に飛散した書類の回収を行った。また、トラックの運行経路を辿って確認したが、ほかの地点で書類が飛散した形跡は発見されなかったという。

今回の事態の原因については、「トラックの荷台に飛散防止用の幌(ほろ)が確実に装着されていなかったことに、出発前の確認で気付くことができず、書類が入った箱の一部が走行中に落下したもの」と推測している。

回収された書類は、いずれも和歌山電力部が保有していた台帳類や工事書類などですが、阪神高速道路上で回収されたもの、高速道路外に飛散したものを合わせて347点の書類を回収し、その中に352人の個人情報が含まれていた。

今後は、トラックの出発前に飛散防止策が確実に講じられていることを確認する手順を社内のマニュアルに明記し、徹底を図るほか、トラックで運搬する際の物理的な飛散防止対策の強化を検討、あわせて、委託先に対する注意喚起、意識啓発などを徹底する、としている。