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住友倉庫、シンガポールでAEOと医療機器管理ISO取得

2018年6月4日 (月)

認証・表彰住友倉庫は4日、シンガポール現地法人「スミトモウェアハウス・シンガポール」が現地のAEO制度「セキュア・トレード・パートナーシップ」(STP)の認定と、医療機器の品質管理を対象とした国際規格「ISO13485」の認証を受けた、と発表した。

STPは輸出入者、物流事業者が国際物流プロセスでセキュリティ管理や事故対応・危機管理一定の基準を満たしていることを認定する制度で、認定を受けると「安全性の高いサービスを提供する事業者」としての認知が期待できるほか、同国で税関検査の軽減などの優遇措置を受けることができる。

住友倉庫グループでは、別のシンガポール子会社「ユニオンサービシズ・シンガポール」が2011年9月にSTPの上位に相当する「STPプラス」の認定を受けていることから、スミトモウェアハウス・シンガポールでも上位認定を目指し、セキュリティ管理などの体制強化に取り組む。

また、ISO13485はISO9001による品質管理をベースとし、医療機器などの開発、製造、輸送、設置、販売といったプロセスごとに、製品の安全性などを担保するための一定の基準が満たされていることを認証するもので、同国では医療機器メーカーに同認証か保健科学庁が定める認証の取得を義務付けている。

義務化はメーカーのみが対象だが、物流を担う事業者にも同等の基準を満たすサービスの提供が期待されているため、倉庫、運送業務に関するISO13485を取得。これにより「安全性の高いサービス提供が可能になった」として、今後は医療技術産業が集積するシンガポールで従来以上に医療機器の物流需要の取り込みを図る。