ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

海事協会、液化ガス運搬船の構造強度ガイドライン発行

2018年6月7日 (木)

ロジスティクス日本海事協会は7日、独立方形タンク方式の液化ガス運搬船の構造強度について、直接計算を用いて評価するための技術要件をとりまとめた「液化ガス運搬船(独立方形タンク方式)の構造強度に関するガイドライン」を発行したと発表した。LNGやLPGの低温輸送に従事する独立方形タンク方式の液化ガス運搬船の構造強度に対し、「考慮すべき要件」を網羅したガイドラインとなっている。

ガイドラインは直接強度計算と疲労強度評価から構成されており、今回発行したのは直接強度計算ガイドラインで、従来の構造強度評価に関するガイドライン同様に、船体構造の主要構造部材のネット寸法の降伏。座屈強度を直接強度計算により評価するための要件が規定されている。

さらに、船体構造と船体構造から独立している貨物タンク間に生じる複雑な荷重の相互作用などを考慮した構造強度評価手法を規定し、船体構造に加えて貨物タンク構造やその支持構造も評価の対象としている。

ガイドライン中には、それぞれの構造に対して支配的な波浪荷重や構造解析、強度評価法、腐食予備厚などが規定されているだけでなく、「IMO IGCコード」で評価が要求される設計シナリオなども含めており、独立方形タンク方式の液化ガス運搬船の構造強度に対し考慮すべき要件が網羅された構成としている。

なお、疲労強度評価ガイドラインについても追って公表するとしている。

ガイドラインはウェブサイトでマイページのユーザー登録することで閲覧できる。

■日本海事協会
http://www.classnk.or.jp/hp/ja/index.html