拠点・施設NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は24日、NXインドがインド南部アンドラプラデシュ州スリシティ工業団地に新設された「THKインド スリシティ商品センター」の運営業務を受託し、11月17日に開所式を実施したと発表した。同センターは、THKの現地法人がスリシティ工場内に設置した構内物流拠点で、生産拡大に対応した物流効率化と供給体制強化を目的とする。

▲開所式の様子(出所:NIPPON EXPRESSホールディングス)
THKは直線運動案内(LMガイド)を中心とする機械要素部品メーカーで、工作機械や産業用ロボット向け部品を世界各地に供給している。世界的なサプライチェーン再編の進展を背景に、インドは製造拠点としての重要性を高めており、THKインドは2021年11月に同工業団地内で新工場を稼働させていた。今回の商品センター開設は、現地での生産量増加に伴い、構内物流の集約と輸出機能の強化を図る狙いがある。
商品センターの規模は8000平方メートルで、LMガイド、ボールねじおよび関連部材を取り扱う。NXインドは、工場内での入出庫管理、棚付け、工場搬出業務に加え、インド国内向け配送までを一貫して担う。製造工程に近接した場所で物流機能を集約することで、在庫管理の精度向上やリードタイム短縮を図り、安定した供給体制の構築を支援する。
インドでは「Make in India」政策の下、自動車、エレクトロニクス、産業機械分野を中心に生産投資が拡大している。一方で、工場内物流や部品供給の効率化は、多くの製造業に共通する課題となっている。今回の取り組みは、構内物流を外部の物流事業者が一括で担うことで、製造側の負担軽減と業務効率化を進めるモデルといえる。
NXグループはインドにおいて、輸出入物流に加え、構内物流や倉庫運営など周辺業務を含めたサービス展開を強化している。THKインドの商品センター運営受託は、製造拠点に密着した物流機能の高度化を通じて、現地生産の拡大と国際的なサプライチェーンの安定化に寄与する取り組みとして位置付けられる。
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