M&Aサッポロビールなどを傘下に持つサッポロホールディングスは24日、恵比寿ガーデンプレイス(東京都渋谷区)などの不動産事業を投資ファンドのアジア系PAGと米KKRが共同出資する会社に売却すると発表した。今後、段階的に株式を売却し、2029年6月までに全株式を手放す。同社は今後、酒類事業に経営資源を集中するとしており、来年7月、社名を「サッポロビール」に変更する
売却するのはサッポロHDの完全子会社で、複合商業施設の恵比寿ガーデンプレイスやサッポロファクトリー(札幌市中央区)などを保有するサッポロ不動産開発(同)。来年6月に両ファンドが設立したSPARK(東京都港区)に株式の51%を売却した後、28年6月に29%、29年6月に20%を売却して全株式を手放す。売却額は総額4770億円となる。
恵比寿ガーデンプレイスは、同社ブランドの恵比寿ビールの工場跡地、サッポロファクトリーもビール工場跡地に整備され、同社は「ビールのブランディングに重要な施設」だとして、一部を売却対象から除外した。
具体的には、札幌不動産が保有する恵比寿ガーデンプレイスの株式30%、サッポロファクトリーが経営する札幌市東区のサッポロビール園とサッポロビール博物館、銀座プレイス(中央区)を対象外とし、サッポロビールに事業を移管する。
また、不動産事業の売却に合わせて、サッポロHDは純粋持ち株会社から事業持ち株会社に移行する予定で、来年7月にサッポロビールを吸収合併し、社名を同じサッポロビールに変更する。同社は不動産事業の売却で得た資金を、本業の酒類事業に投資して収益性の向上を図るとしている。
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