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米E2オープンがイントラ買収、世界的な物流ネット構築

2018年10月26日 (金)

M&Aサプライチェーンをクラウド上で一元的にさばく仕組みに強みを持つ「E2オープン」の運営会社、イーツーオープン(米国テキサス州オースチン)は25日(現地時間)、海上輸送向けネットワークやソフト、情報提供などを手がけるイントラ社を買収した、と発表した。

これにより、イーツーオープンはイントラの海運会社、船荷主のネットワークと、自社のビジネスネットワークを組み合わせ、統合型の国際的な物流・サプライチェーンネットワークを構築する、としている。

イーツーオープンとイントラは今後、製造業者、サプライヤー、輸送サービスプロバイダー、海運会社などあらゆる国際貿易の関係者による連携を強化し、情報の流れを簡素化するために協力する。

イーツーオープンのネットワークとプラットフォームをサプライチェーンの調整に利用して効率化に取り組むパートナー企業は7万社以上、ユーザー数は20万人以上に達している。

一方、イントラは2001年に複数の大手船社によって設立され、中立的なマルチキャリアネットワークを177か国にまたがって構築。船荷主3万5000社以上、海運会社60社以上を擁し、輸送管理、港湾システムのソフトウエアを手掛けるパートナーと150件以上の統合を実現している。

イントラは17年3月に欧州で海上コンテナの空コンテナ管理事業を展開するアヴァンティーダ社を買収し、海上輸送を陸上ベースの業務にまで拡大。海運会社、運送会社、ターミナル、デポなどを相手に、コンテナの再利用と再配置のビジネスを手がける。現在、世界で輸送される海上コンテナの4分の1がイントラのプラットフォームを介して発注されているという。