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ウエダ、人手不足対策に物流ロボット導入

2018年11月20日 (火)

▲専用のけん引アタッチメントを使用している様子

空白

調査・データZMP(東京都文京区)は20日、物流支援ロボット「CarriRo」(キャリロ)が、ウエダ(兵庫県西宮市)の物流倉庫内で、人手不足への対策としての働きやすい環境作りを目標に導入されたと発表した。ZMPウェブサイトに事例を公開した。

ウエダは、1951年に油脂工場の作業請負からはじまり、現在は倉庫内の仕分け作業やトラックの配送を行う総合物流企業として、食品物流を強みとして事業を展開している。昨今の人手不足には同社にとっても課題であり、自動化できる作業、使用する人時を減らせる作業がないか検討そた際に、キャリロを活用した搬送の効率化に取り組んでいくことを決めた。

導入の決め手については、「AGVの場合、莫大な投資がかかることもあり、二の足を踏んでいた。しかし、キャリロの場合、単体での稼働ができ、人との共存が可能な機械であることから、物量波動にも対応できることが強みであった。大きな設備を入れてしまうと、物流の変化に耐えられないリスクもあり、キャリロはローコストで導入できることが大きなメリットであった」(ウエダ)という。

導入を進めるなかで、倉庫内にて動かしている無数の台車をキャリロでけん引して搬送する専用のアタッチメントの作成を依頼。この効果は大きく、活用が急激に広まったという。

また上田勝嗣社長は今後の展開について、「現在、キャリロを使用しているのは川崎営業所のみだが、川崎営業所での結果を受けて、他の物流センターでもキャリロによる運用を展開していく計画を進めている。また、今回のキャリロは追従型だが、自律移動モデルも販売開始になったので、新たな活用方法も検討したい」と話している。

■「キャリロ」導入事例紹介ページ
https://www.zmp.co.jp/carriro/detail_ueda.html