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DNP、販促物の在庫・配送管理サービスで廉価版発売

2012年6月19日 (火)

サービス・商品大日本印刷(DNP)は19日、カタログやリーフレットなどの販促物や帳票の在庫管理、全国の営業所や代理店への配送業務をインターネット上で一元管理するSaaS型サービス「コネクティング・ワン」の廉価版「コネクティング・ワンライト」の提供を開始した。販促物の取り扱い規模が一定量以下の中小規模の事業者をターゲットととする。

 

コネクティング・ワンは、カタログ、リーフレット、POPなどの販促物や帳票の在庫管理や配送業務などを、Webブラウザを介して一元管理するシステムを提供するもので、現在までに50社以上が採用している。

 

このサービスを利用する場合、企業の営業所や代理店は、カタログなど必要な販促物の品名、納入先、数量をパソコン上の簡単な操作で指示することができる。また、注文した販促物の配送状況、本社と営業所間での費用振替を確認でき、販促物の配送に必要な事務処理を効率化させることができる。

 

本社の販促物を統括する部門は、営業所からきた販促物の配送依頼をパソコン上で承認することにより、物流部門へ出荷指示できる。このため、これまで行ってきた社内からの大量の配送依頼を集約する必要がなく、販促物の入出庫などの在庫管理、費用集計といった業務を円滑に実施できるできるようになる。

 

廉価版のコネクティング・ワンライトは、DNPに物流業務まで一括して委託するタイプと、システムのみを利用するタイプの2種を用意。既存のコネクティング・ワンに比べ、システム利用者数を半分に、トランザクション数を5分の1に縮小し、販促物を取り扱う量が多くない規模の企業や、効果を見極めるための数か所の営業拠点でのテスト運用をしたい企業に適した価格設定を行った。システムのみを利用するタイプの場合、3週間程度で運用を開始できる。

 

ライトのシステム初期費用は36万円から、月額利用料は16万円からとし、2014年度までにコネクティング・ワンシリーズで合わせて100億円の売上を目指す。