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ヤマト・長尾社長、社訓大切にし創業100年迎えよう

2019年4月1日 (月)

ロジスティクスヤマトホールディングスは1日、2019年度のグループ入社式を行った。新入社員数は大学卒299人、短大・専門学校卒94人、高校卒428人の合わせて821人で、ヤマトフィナンシャルの福留維朔さんが総代に選ばれた。

1日付でヤマトHDの新社長に就いた長尾裕社長は、同社の歴史を振り返りながら「当社が、常に変わることなく大切にし、すべての根幹に持ち続けているものが社訓や経営理念。新入社員の皆さんには、こうした理念を理解、意識してもらい、日々の業務や生活に取り組んでもらえれば」と訓示した。長尾社長による訓示の要旨は次の通り。

2019年度ヤマトグループ入社式社長訓示(要旨)

ヤマトグループは2019年11月29日に、創業100年を迎える。次の100年も、当社が顧客、そして社会に愛されながら、成長を続ける企業グループとなれるよう、全社をあげて取り組んでいこう。

創業者の小倉康臣氏は、当時荷馬車などによる輸送が主流の中、日本に204台しかなかった自動車の内、4台を所有し事業を開始した。そして、創業から10年たった1929年に日本で初めて「路線事業」を、その後、1971年に社長に就任した小倉昌男氏が1976年に「宅急便」を開始。その後、宅急便の高度化、浸透を通じて、それまでなかった手ぶら文化や産直文化、お取り寄せの文化などを世の中に生み出し続け、今では水や電気などと並ぶ社会的インフラとして多くの顧客に認知されている。

現在、私たちを取り巻く経営環境は非常に速いスピードで変化している。超高齢社会、人口減少と地域格差の拡大、生活と嗜好の多様化、企業活動のボーダレス化、新技術の発展と普及など、常に環境の変化を敏感に捉え、私たちも絶えず変化をしていかなければならない。

こうした中で、私たちが現在取り組んでいるのが、中期経営計画「KAIKAKU2019forNEXT100」だ。この計画では、「働き方改革」を経営の中心に据え、グループ全体で「働きやすさ」と「働きがい」を構築し、ヤマトグループの原点だ「全員経営」を実践することで、次の100年に向けた経営基盤をしっかりと構築することを目標としている。そして、本日からその3年目に入る。

このような取り組みを行っている当社が、常に変わることなく大切にし、すべての根幹に持ち続けているものが「社訓」や「経営理念」だ。是非、新入社員の皆さんには、こうした理念を理解、意識してもらい、日々の業務や生活に取り組んでもらえればと思う。

最後に、新入社員の皆さんに期待することを3つ話す。1つ目は、関心・興味を持つこと。2つ目は、行動・体験すること。3つ目は、振り返り、考えることで吸収すること。この3つのサイクルをしっかりと各自で回すことができる社員になってほしい。

ヤマトグループの次の100年を、一緒に創り上げていこう。長尾裕社長