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日立物流、核融合実験炉向けコイルを海上輸送

2019年4月23日 (火)

ロジスティクス日立物流は23日、人類初の核融合実験炉を実現しようとする国際プロジェクト「ITER(イーター)計画」の一環として、フランスで建設中の国際熱核融合実験サイトへ納入する1基500トンのコイル9基を日本から海上輸送する、と発表した。

量子科学技術研究開発機構(QST)、仏物流会社のDAHER(ダヘル)との3者で日仏間一貫輸送の基本契約を先月7日に結んだもので、日立物流は2020年から22年にかけ、国内で製造された「トロイダル地場(TF)コイル」9基、延べ4500トンの輸送を担当。陸揚げ後の仏国内輸送はダヘルが行う。

イーター包括輸送プロジェクトは、日本を含む6か国が分担して製造した機器を国際熱核融合実験炉サイトへ納入するため、現地まで輸送する取り組みで、ダヘルがプロジェクトを一括受注。量子科学技術研究開発機構は日本の国内機関として、日本が分担する機器の開発、製造、輸出を含む調達を担い、日立物流はダヘルの日本におけるパートナーとして参画している。

イーター計画は25年の運転開始を目指し、日本・EU・ロシア・米国・韓国・中国・インドの7極で進められている。今回、輸送するコイルは国内メーカー2社が製造。大きさは幅18メートル、奥行き10メートル、高さ5メートル。

▲3者間契約締結の様子