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日本ビクター、台湾EMS企業とディスプレー分野で戦略的パートナーシップ

2010年8月27日 (金)

産業・一般JVC・ケンウッドホールディングスは27日、子会社の日本ビクターが台湾のEMS大手「アムトラン・テクノロジー社との間で、ホーム&モバイルエレクトロニクス事業のディスプレイ分野での戦略的パートナーシップを構築すると発表した。同日付で基本合意書を締結し、正式な契約締結に向けた協議に入る。

 

今回の基本合意は、ビクターのグローバルブランドであるJVCブランド、販売市場、技術、品質などと、世界有数のEMS企業であるアムトラン社の商品設計力、製造技術力、生産競争力、部材調達力を融合することで、新たなパートナーシップの展開を目指すもの。生産、販売などの事業展開はアムトラン社が主体となって行い、ビクターはブランドライセンスと技術、品質、販売におけるサポートを行う。

 

戦略的パートナーシップはまず北米におけるディスプレイ市場から開始し、アジアなどの地域に展開することを検討、幅広い協業関係に発展させる考え。今後、両社は正式契約締結に向けた協議を行い、2011年初めの商品投入を目指して商品企画・開発を開始する。

 

JVC・ケンウッドグループは、ホーム&モバイルエレクトロニクス事業で3月まで取り組んできた大幅な固定費低減などの事業構造改革の効果を取り込みながら、外部委託生産によるファブレス化の推進やパートナーシップ戦略を進め、ブランド力、マーケティング力、商品企画・開発力、販売ネットワークを活かした新たなビジネスモデルへの転換に取り組んでいる。

 

ディスプレイ分野でもこれまでの構造改革に区切りをつけ、新たなビジネスモデルへの転換を進めており、今後はアムトラン社との戦略的パートナーシップによって、まず北米のディスプレイ市場でトップブランドを目指し、3年後にはJVCブランドのディスプレイ販売を年間100万台に拡大する。