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YSD、ウェブ上で食品メーカー向け規格書支援サービス

2012年6月28日 (木)

荷主ヤマトホールディングスは28日、同社傘下のヤマトシステム開発(東京都江東区、YSD)が食品製造業向けに「製品規格書」などの規格書の作成・管理業務の効率化を支援するクラウド型サービス「Hyper規格書@Web」の提供を開始した、と発表した。

 

製品企画書は、食品の原料、賞味期限、アレルゲン、添加物、原産国・加工地などの情報が記載されている書類で、食品に添付して納品先に提出する。業界で統一フォーマットがないため、食品製造業は小売が希望するフォーマットに合わせて規格書を作成・提出しなくてはならず、取扱い製品や取引先が多いほど作業に手間と時間がかかることが課題となっていた。

 

こうした課題に対応するために提供を開始する「Hyper規格書@Web」は、「製品規格書」の作成業務を効率化できるほか、情報の一元管理でスピーディな問合せ対応を実現。試作品のレシピを会社資産として蓄積・活用し、商品開発の効率化につなげることも可能で、クラウド型サービスで提供されるため、初期投資コストを抑制できるメリットもある。

 

具体的には、仕入先から原料規格書、包材規格書として、さまざまなフォーマット・データ形式で提出される原料や包材の情報を自動的にデータベースに取り込める。製品販売先の小売のフォーマット・データ形式に合った製品規格書を簡単なボタン操作で作成でき、転記などの業務負担を軽減。4時間から1日程度かかっている作業時間を大幅に短縮する。

 

また、部署や個人それぞれが保管していた情報を一元管理できるため、総合的な検索・調査が可能。例えば消費者から原料に関する問合せが入った際、すばやく回答できる。また、製品に不具合が発生した際、どの小売に販売したかを早く特定し対応できる。

 

販売価格は、初期費用が30万円(税別)、月額費用が3万円(税別、10ID、25GBまで)で、ID数や容量を増やす場合は追加費用が発生する。ヤマトシステム開発では、年商5億円から100億円規模の食品製造業に向けて営業を展開し、2014年度で1000社の導入を目指すとしている。

 

■問い合わせ先
ヤマトシステム開発
システムソリューションカンパニー(杉山氏)
TEL:03-6333-0370