三菱ふそう、豪州市場に新型大型トラック投入

国際三菱ふそうトラック・バスは29日、オーストラリア市場に新たな大型トラックを投入すると発表した。ブリスベンで5月16日に開かれた「ブリスベントラックショー」で公開、6月1日に発売する。

新型大型トラックは2017年5月に日本で21年ぶりのフルモデルチェンジとして販売を開始し、同年8月に香港で国際デビュー。その後、シンガポールやニュージーランドなどのアジア太平洋地域の市場にも投入している。

欧州排出ガス規制「ユーロ6」に準拠し、コモンレールシステムを採用した11Lの「OM470」型エンジンを搭載。従来車と比べて燃費を向上させた。新型の12速機械式自動トランスミッション（AMT）「シフトパイロット」は、積載量の変動や道路条件の影響に左右されにくい特徴がある。市場投入に際し、同社は5万キロ近くに及ぶ走行試験を豪州で行い、現地でも優れた燃費性能や先進的な安全機能が有効に働くことを確認したという。

ドライバーの快適性を最も重視した上で、シートベルトを内蔵したベルトインシートを全車に採用。前後移動やリクライニング時など、シートの位置に関係なく常に良好なフィット感が得られるよう配慮した。また、ブレーキペダルを離すことで始動できるクリープ走行機能も追加し、渋滞時の操作負担の軽減を図った。