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日通が貸切運賃10%値上げ、幅運賃も上限引上げ

2019年7月31日 (水)

話題日本通運は7月31日、トラック貸切届出運賃を改定し、8月1日から10%値上げすることを発表した。また、実際の契約運賃を基準運賃の上下10%範囲内とする現行の計算方法についても上限30%、下限10%の範囲で計算する方法に改める。8月2日に国土交通省への届け出を行う。

同社がトラック貸切届出運賃を改定するのは2014年以来5年ぶり。ドライバー不足、車両不足の深刻さが増していることを受けた措置だが、「その前」の値上げが物流二法が施行となった1990年までさかのぼる。

14年9月に改定した際の値上げ幅は20%だったが、その後も物流企業の調達コスト上昇に歯止めがかからず、日通が5年で改定に踏み切ったことで、今後も運賃の上昇カーブが続く可能性を示すものといえる。

今回の値上げは「一般貨物自動車運送事業貸切運賃・料金」が対象で、適用範囲は全国。適用貨物は一般貨物運賃、引越運賃、海上コンテナ運賃、タンク車運賃、鋼材運賃、ダンプ運賃となっている。