財務・人事9日に発表された鴻池運輸の2020年3月期第1四半期(4-6月期)決算によると、主力の複合ソリューション事業が全体をけん引し増収増益となった。
複合ソリューション事業は、鉄鋼関連で製鉄所内生産工程付帯業務の増加と新規連結会社の中電産業が増収に寄与したほか、食品プロダクツ分野で飲料配送センターを新規開設、空港関連分野では羽田空港の新規受託社が増加するなどして、部門売上高は539億9900万円(前年比6.5%増)、部門利益は40億900万円(4.7%増)と増収増益だった。
国内物流事業は国内の工作機械の取扱量の減少などもあったが、通販取扱量の増加、業務の効率化などで国内部門の売上高は118億7300万円(前年同期比0.9%減)、部門利益は6億7300万円(17.5%増)となった。
国際物流事業は設備解体業務や米国向けガスタービン輸出業務の増加などによって国際部門の売上高は117億6200万円(27.9%増)となったが、部門利益についてはユーロ圏経済の減速の影響を受け2億1000万円(38.8%減)となった。
■決算集計(見出し:年/決算期/四半期、[]:前年同期比、単位:百万円)20/3/1Q | 19/3/通期 | 19/3/3Q | 19/3/中間 | |
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売上高 | 77,635 [8%] | 294,158 [6.2%] | 218,985 [4.9%] | 143,974 [4.8%] |
営業利益 | 3,378 [2.2%] | 10,976 [-0.8%] | 10,134 [7.3%] | 6,404 [-1.3%] |
最終利益 | 2,274 [9.3%] | 6,289 [-10.6%] | 6,754 [4.6%] | 4,004 [-7.6%] |
売上高営業利益率 | 4.4% | 3.7% | 4.6% | 4.4% |