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最大32kg載せ160km/hで飛行

ヤマト、eVTOL機25年までの実用化へ機能実証成功

2019年8月27日 (火)

話題ヤマトホールディングスは27日、空の新たな輸送モードとして、2025年までの大型・中型eVTOL機(電動垂直離着陸機)を用いた物流サービス開始を目指し、26日に米・ベル社と共同で機能実証実験を成功させた、と発表した。

▲ベル社の輸送機「APT70」

実験で使用されたのは、ベル社が開発した自律運航型ポッド輸送機「APT70」とヤマトHDが開発した貨物ユニット「PUPA」。「APT70」は地上50メートルまで垂直離陸し、最大32キロの貨物を積載しながら時速160キロで飛行することができる機体で、今回の実験では飛行時に高い空力特性を持つ貨物ユニット「PUPA」を載せて自律飛行を行い、「最適化した姿勢での自律飛行」性能を確認した。

▲ヤマトHDの貨物ユニット「PUPA」

「PUPA」は、空力特性が優れているだけでなく、荷積み・荷下ろし・搬送を容易にできるよう設計されており、今回の実験では「飛行中と地上での安全性と可用性」「空輸からラストワンマイルへのシームレスな輸送形態の遷移」「荷物の格納・取り出しの容易さ」について確認を行った。

米・テキサス州フォートワースで行われた実験にはヤマトHDの長尾裕社長も立ち合い、今回の実験結果に「新たな空の輸送サービスを構築するための大きな第一歩を踏み出すことができたと実感している。2020年代前半のサービス開始に向けて開発を加速させていく」とコメントし、ラストワンマイル一貫輸送サービス開始に積極的な姿勢を見せた。

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