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ヤマト、米社と自律飛行の輸送機実用化で合意

2018年10月12日 (金)
空白

話題ヤマトホールディングスは12日、米国テキストロン社傘下でヘリコプターなどの開発を手がけるベルヘリコプターと「将来の新たな空の輸送モード」の構築に向けて協力していくことで合意した、と発表した。

両社はeVTOL機(電動垂直離着陸機)を活用した物流領域でグローバルリーダーを目指す考えで、2020年代半ばまでの実用化を目標に掲げる。

ヤマトHDは物流ノウハウを生かした「外装式輸送容器」(ポッド)を開発し、ベルはそのポッドを搭載する自律運航型ポッド輸送機(APT)の設計、開発、製造を主導。19年8月までに開発したAPTとポッドの飛行、機能デモンストレーションを行う。

ベルのAPTは、テイルシッター型の電動垂直離着陸機に「革新的なペイロードポッド」を搭載。電動垂直離着陸機は時速100マイル(時速160キロ)以上の速度で飛行する。小型機の最大積載量は15ポンド(7キロ)、大型機は1000ポンド(453キロ)の積載量になるという。

ベルのスコット・ドレナン氏(イノベーション部門担当副社長)は「ここ数年間、ベルのチームは画期的な新時代のソリューションに焦点を絞りなおすことで、世界中の顧客サービス強化を目指してきた。ベルの専門技術を活用することで、既存の民間物流のあり方を変革できることに大きな期待を抱いている。両社の協力を通じて新たな空の輸送モードの構築を実現し、将来の大規模物流の先例を世界に示したいと切望している」と話す。

ヤマトHDの牧浦真司氏(経営戦略、デジタルイノベーション推進室担当常務執行役員)は「われわれが物流サービスを提供してほぼ1世紀が経とうとしている。より高品質な配送サービスを顧客に提供できるよう、ベルと共同で実現する次世代のテクノロジーソリューションを駆使して新たな顧客価値の創造に貢献できることを喜んでいる」とコメントした。