ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

佐川急便、門司港活用した新たな調達物流構築

2019年9月2日 (月)

ロジスティクス佐川急便は2日、門司港を活用して海外からの調達物流を効率化するスキームを構築し、荷主への提案活動を開始したと発表した。

グループ横断の営業提案チーム「GOAL」が、門司港を活用した新たな調達物流のスキーム実現に向け、門司港に近い苅田営業所(福岡県苅田町)を「九州デバンニングセンター」として活用する調達物流の枠組みを構築したもの。

具体的には、輸入された商材を苅田営業所で引き取り、同施設の中継センターで方面別に仕分けて発送する。九州からの輸送インフラは従来のトラック輸送に加え、北九州空港を活用した航空輸送、北九州貨物ターミナルからの貨物鉄道輸送、門司港からのRORO船を活用した船舶輸送など多様な輸送モードを組み合わせて活用できるようにする。

これにより「少量・小口の緊急配送、在庫入れ替え対応のための大量配送など顧客のニーズに合わせてスピード、コストなどそれぞれの条件に合わせたソリューション提案が可能になる」という。

主要港を介さず、リードタイムも従来と遜色なく対応できる輸送モードを提供する基盤が整ったことになる。このスキームを中村製作所に提案した結果、門司港で輸入通関し、円滑なドレージを経て苅田営業所でコンテナをデバンニング。特殊車両となるユニック車両へ大型重量物の機械を積み替え、顧客工場内の設置まで行う形の納品を実現した。