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佐川急便、「モーダルシフト優良事業者賞」に選定

2021年11月26日 (金)

環境・CSR佐川急便(京都市南区)は25日、「第8回モーダルシフト取り組み優良事業者公表・表彰制度」(主催:日本物流団体連合会)の有効活用部門で「モーダルシフト取り組み優良事業者賞」を受賞したと発表した。

佐川急便はCO2排出量抑制につながるモーダルシフトを積極的に推進。東京・苅田(福岡県)航路のフェリーを利用した関東から九州への輸送において、トラックから船舶へのモーダルシフトを2018年7月に開始。ことし7月には、新たに運航を開始した横須賀(神奈川県)・新門司(福岡県)航路のフェリーを利用したモーダルシフトも実現した。

従来のトラック輸送と比べて、東京・苅田航路を活用した場合は55%、横須賀・新門司航路では49%のCRM2排出削減効果を確認している。

▲取り組み前(上図)と比べ、東京港~苅田港で約361トン(約55%)のCO2排出を削減した(出所:佐川急便)

▲取り組み前(上図)と比べ、横須賀港~新門司港では2か月間で約372トン(約49%)のCO2排出を削減

今回の受賞について、運送業界の課題となっているCO2排出量の削減、長時間の運行に起因するトラックドライバーの負担軽減効果へのこうした取り組みが評価された。大雨などによる鉄道輸送力の一時的な低下を補完できた点も、BCP(事業継続計画)対応として受賞を後押しした。

新たに取り組んでいる横須賀・新門司航路は、従来の東京・苅田港間の運航と比べて4時間の時間短縮が図れることから、営業所への到着時間が早まりリードタイムの短縮にもつながるという。