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ココカラF、運営管理の自立化へ物流機能子会社設立

2019年10月1日 (火)

ロジスティクス調剤薬局やドラッグストアを運営するココカラファインは1日、同日付で物流機能子会社「ココカラファインフリュアヴァンス」(横浜市港北区)を設立したことを発表した。社長には同社管理本部IT・物流開発部物流運営チームマネジャーの畑農恒介氏が就任し、本社業務と兼任する。

同社は設立の理由を「物流危機が社会問題化する中、高い品質・物流コストの抑制・納期の順守・物流人材の育成――を重視する物流センターの自社運営に取り組むことで、グループ全体のサプライチェーンマネジメントを実現する」としている。近年ドラッグストアを取り巻く環境は、医薬品医療機器等法(薬機法)の改正をはじめとして、法規制や制度が目まぐるしく変化し、物流業者が追いつけなくなりつつある。そこに人手不足などのいわゆる「物流危機」が加わるとなれば、同社が自社運営を選択するのも不思議ではない。

同社は2年前から3PL事業者を間にかませない「センター運営の自立化」を目指し「所沢物流センター」(埼玉県所沢市)で取り組みを進めてきた。これまで3PL事業者に委託していた物流センター管理・運営のノウハウを吸収し、これを自前で行うことでコストの抑制と環境変化への対応力強化を狙うものとみられる。国内に9つある拠点も最終的には全部切り替えるのか、という質問に担当者は「費用対効果もあるので全部とはいかないが、そうできれば…」と、可能であれば行いたい様子だった。

▲新物流体制へのシフト(出所:ココカラファイン18年3月期2Q決算説明会資料)