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国際SCMに強み

アドバンテック、福岡に日本市場向け統合拠点

2019年10月1日 (火)

荷主産業用コンピュータ首位の台湾アドバンテック(台北市)は1日、福岡県直方市に生産・物流それぞれの機能を統合した拠点「アドバンテックジャパンサービスセンター直方」を開設し、物流倉庫機能と産業用コンピュータCTOS工場の稼働に入る。(赤澤裕介)

新拠点は「オムロン直方」の株式を取得して2月にグループ会社化した「アドバンテックテクノロジーズ」敷地内に立ち上げたもので、オムロン直方の品質を引き継ぎながら、アドバンテックブランドの産業用コンピュータを顧客ごとに異なる構成のカスタム製造(CTOS)で組立製造を行い、配達する。

グローバルスタンダード化された製品設計、グローバルサプライチェーン、需要予測システムによる最適な納期対応、トレーサビリティシステムによる品質管理――といったの強みを生かし、物流倉庫を工場内に統合することで日本向け生産・物流拠点として稼働させる。

物流機能を併設するのは、日本の顧客のニーズに素早く対応できるようにする狙いもあり「世界基準の技術を、メイドインジャパンのきめ細やかな品質で提供したい」(アドバンテック)としている。

新CTOS工場では、産業用グレードの小型のエッジPC、デスクトップPC、パネルPC、ラックマウントPC、サーバまでを組立製造するほか、AI、GPUカード、FA・産業用アプリケーションで必要なカメラ入力用のフレームグラバーカード、センサー入出力カード――といったパーツをニーズに合わせて選び、本体に実装する体制を整える。