サービス・商品ヤマトホールディングスは27日、傘下のヤマトホームコンビニエンス(東京都中央区)が「クロネコらくらくおかたづけサービス」を8月1日に発売し、部屋の清掃、整理整頓、廃棄、リサイクルから遺品整理まで、ライフスタイル、ライフステージに合わせた生活支援サービス事業に本格参入すると発表した。初年度の売上目標は5億円、取扱い件数4000件を目指す。
ヤマトホームコンビニエンスは、引越しサービスや家具・家電のセッティングサービスを中心に事業を展開する中で、地域の不用品回収業者が提供する「おかたづけサービス」は、不用品の回収のみに限定されており、価格に不透明感があるほか、ホームクリーニング業者が提供するサービスも整理収納・清掃に限定され、「使っていない物を買い取ってほしい。家具を移動してほしい」といった利用者の多様なニーズに対応できていないとして、社会の「片付け」に対するニーズの高まりに着目し、「潜在需要を含めた一定の規模を持ち、今後も安定したニーズと成長性が見込める市場」と判断、本格参入を決めた。
「クロネコらくらくおかたづけサービス」では、引越しや大型家電、家具の配送設置・工事、リサイクル品の引き取り・販売などのノウハウを生かし、「おかたづけ」にかかわるサービスをパックにしたワンストップサービスと、わかりやすい部屋単位の料金設定を行った。
ホームクリーニング・エアコンクリーニングなど部屋の掃除に関するサービスメニューや家電、収納家具のレンタルなど、「おかたづけ」に関わるオプションメニューを揃えたほか、故人の遺品整理を請け負う「メモリアル整理サービス」も発売し、多様なニーズに対応する。
「らくらくおかたづけパック」の基本料金は、8畳の部屋・台所を1部屋として換算し、1部屋ごとに5万円に設定。メモリアル整理サービスは、10立方メートル当たり20万円で5立方メートルごとに10万円増える料金体系とした。