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SDGs達成に向け生産・流通・消費の根本的な変革促す

神戸市、UNOPSと国連調達目指す事業創出拠点

2019年11月29日 (金)

M&A兵庫県と神戸市は11月28日、国連機関のひとつ「国連プロジェクトサービス機関」(UNOPS)との間で、持続可能な開発目標(SDGs)に向けた課題解決を促すため、スタートアップの集積・育成施設「グローバル・イノベーション・センター」(GIC)の開設に向けた基本合意書を締結する、と発表した。

UNOPSは、「持続可能なインフラ整備」「持続可能な調達」「持続可能なプロジェクト管理」の3つ領域で10億ドル相当のプロジェクトを進めており、同センターでは、最先端のテクノロジーを活用してプロジェクト推進上の課題解決を図る。UNOPSは2018年から世界15か所のGIC開設を検討しており、既にカリブ海東部のアンティグア・バブーダとスウェーデンに拠点を開設している。

▲(出所:神戸市)

神戸市では、同センターをスタートアップ企業の集積・育成拠点と位置付けており、全40機関で2兆円規模といわれる国連調達に貢献する事業創出を目指すほか、国内外からSDGsに取り組むスタートアップを誘致し、国内企業や海外のGICとつなげることで、世界の課題に取り組むネットワーク基盤となることを目指す。神戸市のGICは2020年の夏ごろに開設予定。毎年15社の入居者を公募・選定し、年間5社が国連調達に参加することを目標とするという。

UNOPSのグレテ・ファレモ事務局長は、「SDGsの達成には、イノベーションが不可欠。貧困を撲滅し、格差を是正していくためには、生産、流通、消費において根本的な変革を取り入れていかなければならない。兵庫県・神戸市との連携で、今回GICを日本に開設することを大変嬉しく思う」とコメントしている。