拠点・施設コクヨは17日、仙台市泉区で建設を進めていた物流拠点「東北IDC(Integrated Distribution Center)」が完成したと発表した。日立製作所の次世代マテリアルハンドリングシステムを導入し、庫内作業の生産性を既存拠点平均と比べて40%向上させる見通し。10月の稼働開始を予定しており、現在は設備構築やテスト段階に入っている。

▲「東北IDC」の外観(出所:コクヨ)
同拠点は、コクヨグループが展開する購買管理サービス「べんりねっと」やオフィス通販「カウネット」などを支える物流基盤として整備されたもの。東北・北海道エリアへの配送リードタイム短縮と品ぞろえ拡充を担う拠点で、最大27万SKUの高密度保管に対応する計画だ。
庫内システムには、日立の統合型マテハン制御システム「ユニバーサルWCS」と搬送計画最適化エンジン「LogiRiSM」を採用。メーカーの異なる複数のマテハン設備を統合制御し、入庫から保管、ピッキング、出荷までの工程をリアルタイムで最適化する。保管・ピッキング工程にはHAI ROBOTICSのGTP(Goods to Person)システム「HaiPick Climb System」を国内で初めて本格導入した。昇降機能を持つロボットが高層ラックから商品を取り出して作業者のもとへ搬送する仕組みで、作業者の歩行時間を削減する。

▲HaiPick Climb System(出所:コクヨ)
さらにAGV(無人搬送車)やコンベヤー、デジタルピッキングシステム(DPS)などを組み合わせたハイブリッド構成を採用し、設備間の搬送を柔軟に制御する。こうした自動化設備の導入により、棚卸作業の工数は既存拠点と比べて50-70%削減できる見込み。標準規模の拠点ながら、首都圏や中部、近畿の主要拠点に匹敵する出荷能力を確保し、地域物流の効率化を図る。
施設は延床1万5000坪の4階建てで、うち2・3階の7000坪を物流スペースとして使用する。新拠点の稼働に伴い、パートスタッフなど100人の雇用を見込む。作業環境では大型空調や低騒音設備を採用し、物流施設としては静穏な作業空間を整備した。
また敷地内には地域住民や教育機関との交流を想定した多目的スペースを設け、物流拠点としての機能に加え、地域社会との共生を意識した施設と位置付けている。コクヨは東北IDCを通じ、物流効率化と地域連携を両立する新たな物流拠点モデルの確立を目指すとしている。
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