ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

荏原製作所、液化水素基地の心臓部を一括受注

2026年3月17日 (火)

▲納入予定の液化水素ポンプと同型式の製品(千葉県富津市実液試験場内、出所:荏原製作所)

荷主石油や石炭に代わる次世代エネルギーとして世界が注目する水素。燃やしてもCO2を一切出さないこの物質は、発電所の燃料としてだけでなく、トラックや船舶の動力源としても実用化が進みつつあり、物流・輸送業界の脱炭素化を支える切り札として期待されている。ただし水素は常温では気体のため、海外から大量に輸入するには摂氏マイナス253度まで冷やして液体にする「液化水素」として運ぶ必要がある。その液化水素を受け入れる世界初の商用規模の基地が今、川崎市に建設されている。

荏原製作所(神奈川県藤沢市)は17日、この「川崎LH2ターミナル」の建設を手がける川崎重工業から、基地の安定稼働に不可欠な2種類の主要機器を一括受注したと発表した。1つは貯蔵タンクから液化水素を引き出して下流の設備へ送り出すポンプ、もう1つは基地内で自然に気化して発生するガスを回収・循環させ水素が無駄に失われるのを防ぐ圧縮機だ。この2種類をグループで一括供給することで、基地全体の熱バランスを維持し安定稼働を支える。

ポンプは荏原製作所が、圧縮機はグループ会社でコンプレッサ・ブロワを専門とする荏原エリオットが担当する。同基地は日本水素エネルギーが主導し、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援のもと進む「液化水素サプライチェーン商用化実証」の主要施設で、2030年度までの運用開始を目指している。

ポンプは4台を29年5月に、圧縮機は1台を28年5月に、いずれも同基地へ納入予定だ。荏原製作所は22年にJAXA(宇宙航空研究開発機構)の能代ロケット実験場において、世界で初めて大型遠心式液体水素ポンプの実液試験に成功しており、その実績を今回の受注に生かす。

▲液体水素受け入れ〜発電用燃料水素供給プロセスフロー図と荏原製作所の供給範囲(クリックで拡大)

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com

LOGISTICS TODAYでは、メール会員向けに、朝刊(平日7時)・夕刊(16時)のニュースメールを配信しています。業界の最新動向に加え、物流に関わる方に役立つイベントや注目のサービス情報もお届けします。

ご登録は無料です。確かな情報を、日々の業務にぜひお役立てください。