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拠点・施設富士ゼロックスは16日、ベトナムに新たな生産拠点を設立すると発表した。
同社は現在、中国の深セン、上海でデジタルカラー複合機、小型LEDプリンターなど同社商品の9割を生産しているが、今後さらに市場の伸びが見込めるアジア・太平洋、欧米、新興国市場に向け、生産拠点の一極集中を避けながら生産量を拡大するため、ベトナムに新たな生産拠点を設立することにしたもの。
新会社「富士ゼロックスハイフォン」はベトナム北部のハイフォン市にあるハイフォン工業団地に設立、12月に着工、2013年11月に操業を開始する。投資額は90億円で、デジタルカラー複合機、小型LEDプリンターなど年間200万台の生産能力を持つ。
情報機器などの産業の集約が進み、中国、タイ、ほかのASEAN各国と広域陸送網で結ばれていることから、サプライチェーンが組みやすい利点があるため、ベトナム進出を決めた。
富士ゼロックスハイフォンでは、プリント基板やドラムカートリッジ用部品など、デジタル複合機や小型LEDプリンター用の部品も生産し、商品の組立てラインと垂直統合して生産を同期させることで生産効率を高め、部品調達をアジア全域に広げることでコスト低減を図る。
また、分散生産体制を確立するため生産設備や冶具の共通化を加速させ、同一ラインで複数機種を生産可能な「生産のプラットフォーム化」に取り組んでコスト削減を図る。
