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神戸製鋼、中国アルミ鍛造拠点が稼働開始

2012年8月22日 (水)

荷主神戸製鋼所は22日、三井物産、豊田通商との合弁会社「神鋼汽車ロ部件(蘇州)有限公司」(神鋼汽車、中国江蘇省蘇州市)が自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の製造拠点の第一期工事を終え、本格稼動を開始したと発表した。

 

第二期工事も進めており、2013年3月には生産能力を倍増させるとともに、新たに上工程を追加し、一貫製造体制を整える。第一期工事の投資額は25億円、第二期工事の投資額は45億円で、合わせて70億円に上る。

 

中国では、燃費規制の強化に対応するため車体軽量化ニーズが加速しており、日系メーカーや欧米系メーカーを中心に、アルミサスペンション需要が急拡大している。

 

こうした需要に対応するため、神鋼汽車は鍛造プレス、その下工程である熱処理設備をそれぞれ1台体制で生産を開始した。需要の拡大を背景に順調に受注を獲得しており、昨年12月には第二期工事の実施を決めた。

 

第二期工事では、鍛造プレスと熱処理設備を1台ずつ追加導入するほか、上工程である溶解鋳造工程を新たに導入する計画で、2013年3月の稼動開始を計画している。

 

同社ではこれまで、大安工場(三重県いなべ市)と米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市で自動車サスペンション用アルミ鍛造部品を製造しており、今回の神鋼汽車の稼動開始で、日・米・中三極生産体制が整った。