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CREがロジスクエア三芳竣工、プラスに1棟賃貸

2020年6月29日 (月)

拠点・施設シーアールイーは29日、埼玉県三芳町で開発していた大型物流施設「ロジスクエア三芳」が竣工し、文具・オフィス家具メーカーであるプラスのグループ会社「プラスロジスティクス」が7月から一棟賃借して専用施設として稼働させることを発表した。

▲(手前)関越自動車道

同施設は、関越自動車道「所沢インターチェンジ」から5.4キロに位置し、国道254号線(川越街道)と国道463号線(浦和所沢バイパス)へのアクセスも良好な立地。「ロジスクエア三芳」から0.6キロに位置する「三芳スマートインターチェンジ」は、4方向に出入りできるフルインターチェンジ化と通行可能車種の拡大が決定しており、同施設の交通利便性が格段に向上することが予想される。

また、同施設のある三芳エリアは都心部へのアクセスに優れているほか、周辺には倉庫・工場が多く、24時間稼働が可能な立地条件を備えていることから、物流施設として「極めて良好」(CRE)なロケーションだという。

▲庫内の様子(3階)

建屋は、延床面積4万752平方メートルの地上4階建て。1階と3階に大型車両が44台接車できるトラックバースを備え、3階にはスロープを使って大型車両が直接乗り入れできる。出入口は大型トラックの軌跡に配慮した24.5メートル幅の大型切下げを設けており、8台分の車両待機場所と合わせて効率的な入出庫を実現する。

倉庫部分は、外壁に金属断熱サンドイッチパネルを採用し、荷物用エレベーター、垂直搬送機をそれぞれ4基ずつ設置。将来マルチテナント型として複数社が入居することを想定し、荷物用エレベーターや垂直搬送機、事務室、空調機などの増設に対応する仕様とした。

構造計画では、柱スパンを12メートルとすることで、大型トラックが1スパンに3台接車できるようにし、4階は柱本数を減らすことで高い保管効率を実現。床荷重は1平方メートルあたり1.5トンで、2トンフォークリフトの走行に対応する。

▲庫内の様子(4階)

事業継続性の面では、地震発生時に構造物の揺れを低減し、損傷の制御を可能とする耐震ブレースを1階から3階に採用。非常時用電源供給装置や緊急地震速報システム、AEDも導入した。また、大型トラックが通行するエリアの舗装には、わだち掘れができにくい高耐久性アスファルト舗装を採用し、舗装面の美観を維持する。

環境面では、全館LED照明と人感センサー、節水型衛生器具を採用。CASBEE 埼玉県のAランク認証とBELS評価ファイブスターを取得しており、環境や省
エネルギーに配慮した施設であることが評価されている。今後は同施設の屋根を太陽光発電事業者に賃貸し、屋根全面に出力751キロワットの太陽光発電設備を設置するという。

施設の概要
名称:ロジスクエア三芳
所在地:埼玉県入間郡三芳町
敷地面積:1万8807.19平方メートル(5689.17坪)
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模:鉄骨造・地上4階建て
延べ面積:4万752.16平方メートル(1万2327.52坪)※付属建物含む
着工:2019年3月28日
竣工:2020年6月29日
設計施工:初雁工務店
監理監修:INA新建築研究所