ディールエージェントが倉庫取得、2棟転貸契約も

拠点・施設物流施設の賃貸仲介業務を手がけるディールエージェントは28日、千葉県白井市と埼玉県所沢市の倉庫2棟のマスターリース契約を締結し、埼玉県三郷市では同社で初めて倉庫を購入・取得した、と発表した。

同社はこれまで主に物流施設の賃貸仲介業務を手がけてきたが、17年から転貸事業に本格的に進出し、現在は15棟の物流施設、延べ2万3000坪を運営。今回初めて低床2階建て倉庫を取得し、物流施設の所有・運営に踏み切った。

新たに取得した「三郷高洲倉庫」は、東京外環自動車道三郷南インターチェンジ（IC）から1.3キロ、JR常磐線金町駅から2.8キロに位置する延床面積315坪の低床2階建て倉庫。インターチェンジが近く、大型車が入庫できるため、営業所・支店・配送拠点として最適な立地といえる。ことし9月末に内外装のリニューアルが完了し、10月から利用できる。

マスターリース契約を結んだ2棟のうち、1棟目の「白井物流センター」は延床面積7760坪の地上3階建てマルチテナント型物流施設で、千葉県北西部の白井市に立地。東は印西市と八千代市、南は船橋市、西は鎌ヶ谷市、北は柏市の5市に隣接している。

東京都心部から30キロ圏内と消費地への交通アクセスが良いため、千葉県を中心とした地域配送や、首都圏全域への広域配送拠点として需要が見込める。

マスターリース2棟目の「所沢物流センター」は、延床面積2414坪の地上3階建て倉庫で、物流会社の営業所として使用されていたもの。関越自動車道・所沢ICから3キロと交通利便性が高く、営業倉庫や一般貨物自動車運送事業の許可を取得できる。

また、南側には300坪の敷地があり、乗用駐車場やトラック置き場としての賃借も相談可能だという。

3物件はいずれも入居テナントを募集中で、随時内覧可能。同社は今後も情勢を見極めながら取扱物件数を増やし、転貸事業を仲介事業と並ぶ主力事業に成長させていくと同時に、倉庫の取得・開発事業にも注力していくという。