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箱豊製函、汎用性高いWMS武器に高難易度案件獲得

2020年7月30日 (木)

サービス・商品オープンロジ(東京都豊島区)は30日、提携先の倉庫会社「箱豊製函」(千代田区)が、荷主向けの管理画面と実際の物流業務の受託側に倉庫管理システム(WMS)を同時に提供するクラウド型の「オープンロジ・プラットフォーム・コネクト」を導入したことで、東京都内の私立大学から70万冊を所蔵する図書館の一部機能を倉庫で代替する案件を獲得したと明らかにした。

箱豊製函は1918年に東京・神田で創業し、出版物を中心とした物流・倉庫業を展開。2016年からオープンロジの提携倉庫としてそのWMSと標準化されたオペレーションで運用を積み重ねる一方、既存荷主に対応するために複数のシステム会社のWMSを運用していたが、案件ごとに新たなWMSの導入を検討したり、多額の投資をしてカスタマイズしたりといったことが、荷主獲得の足かせになるケースもあったという。

こうした課題を抱える中、新規荷主の「都内某私立大学、70万冊所蔵(70万SKU)の図書館改修工事にあたり、図書館の一部機能を倉庫で代替する」という要望に対応するため、オープンロジ・プラットフォーム・コネクトを導入。要望には、書籍を「完璧なコンディション」で保管するだけではなく、貸し出し依頼があった書籍を倉庫から1冊ずつ大学に送り、大学から送られてきた書籍は1冊ずつクリーニングして種類別に保管場所に戻すという作業が含まれていた。

オープンロジによると、箱豊製函以外の倉庫は「同じ書籍を20冊単位なら出せる」「対応するためにはシステム開発の時間が必要なので段階的な対応になる」との回答で、大学側の要望に対応できないケースが多かったという。

箱豊製函は「カスタマイズ費用と期間が10分の1以下で、従来のシステムでは500万円の見積りが出てきたところ、オープンロジではノンカスタマイズで利用できた。期間も1か月の垂直立ち上げができたので、顧客の要望をすべて満足させられた」とコメントしている。

▲「オープンロジ・プラットフォーム・コネクト」のイメージ