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山九、馬ポートクラン港にハブセンター開設

2020年7月31日 (金)

国際山九は7月31日、マレーシア現地法人の山九マレーシアが、2021年3月1日にマレーシアのポートクラン港ウエストポート内に「アジア・ハブセンター」を開設すると発表した。

同センターは、同日開設する7万320平方メートルの物流センターのうち、2万平方メートルの倉庫スペースを山九が賃借して運営するもの。自由貿易地域(FTZ)内にあるため、非居住者在庫や保管中の転売、荷姿変換などが可能なほか、関税法上の優遇や輸出入手続きの免除などを受けられる。

▲ポートクラン港とその他主要港の位置関係図(出所:山九)

近年マレーシアでは、税関による保税運送手続きの厳格化の動きが進んでおり、同社では「ハブ機能型倉庫はFTZ内の立地が必須となる可能性が高まっている」とみていることから、こうした動きに先回りして対応するため、同センターを開設。FTZ内の立地を生かしたコストの削減とリードタイムの短縮を荷主に提案する。

同社は、倉庫の開設に先駆け、同港のターミナルオペレーターであるウエストポート社と契約を締結し、コンテナヤードにデバンせずに優遇条件下で荷物を保管できるTSP(トランスシップメントステージドポスト)サービスを提供開始。同サービスでは、4週間のフリー期間を設定し、保管期間中に最終仕向け地を選択することが可能となる。

今後は港での在庫期間が短い貨物はTSPサービスを、長期間の保管が見込まれる貨物はアジア・ハブセンターを活用することで、アジア域内のサプライチェーン再構築の需要に対応していくという。

▲物流センターの竣工イメージ(出所:山九)

アジア・ハブセンターの概要
所在地:Lot 55711, CT8 Back of Terminal (BOT) Westport, 42009 Pulau Indah, Port Klang, Selangor Darul Ehsan, Malaysia
開設日:2021年3月1日
倉庫面積:2万平方メートル(平屋、高床式)
要員:36人(日本人1人)