ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ハコブ、日野GPS搭載トラック向け動態管理新プラン

2020年9月25日 (金)

サービス・商品物流関連のデジタルサービスを提供するハコブ(Hacobu、東京都港区)は24日、資本業務提携先の日野自動車が提供するGPS標準搭載のコネクティッドトラック向けに、10月1日から動態管理サービス「ムーボフリート」の専用料金プランを設定し、専用端末なしで同サービスを利用できるようになると発表した。

ハコブの「ムーボフリート」はこれまで、GPSを搭載した専用端末をレンタルまたは購入し、車体に取り付けることで利用可能だったが、日野自動車の車載GPSと連携することで、同社コネクティッドトラックのユーザーは端末代金なしで利用可能となった。

コネクティッドトラックの専用料金プランは、1台あたり初回登録料2000円と月額利用料900円(税別)。レンタルの場合は、1台あたり月額1780円~(税別)となっており、コネクティッドトラックの専用料金プランは月額利用料が低く抑えられている。

「ムーボフリート」は、(1)車両位置情報の把握する(2)登録地点の設定圏内に入ると自動で入出記録を保存する(3)配送計画登録時に遅延予想アラートを発出する(4)車両の業務開始から終了までの動きが自動で記録され、日報を簡単に作成できる(5)専用端末搭載車と日野のコネクティッドトラックを1画面で把握する――といった機能が盛り込まれた動態管理サービスで、ことし7月時点の導入社数は330社。

ハコブは8月に、ムーボシリーズのほかのサービスとの連携、セキュリティの強化、使いやすい画面への変更といった改善のほか、危険運転イベント検知時のメール通知や日報の安全運転評価計算を行うプラン、登録地点発着時のメール通知や到着時刻の予測機能が使えるようになるプラン、配送計画情報の確認や作業情報の登録・編集をスマートフォンで行うことができるプラン――などをオプション機能として実装することを発表している。

車両管理へのこだわり示し、新たな成長ステージ

どちらかといえば、車載端末をキーとした車両管理システムのイメージが強かったハコブだが、最近はバース予約システムなど、積極的に守備範囲を拡大する姿勢が目立っている。

その勢いはかなりのもので、新たな取り組みにキャッチアップするのを難しく感じたり、サービスのわかりやすさが損なわれたりといった面も懸念されていたところに打ち出されたのが、日野のトラック10万台以上が対象となるトラックメーカーとの連携だといえる。

先日も膨大な機能改善やオプションの追加を表明し、中核となる車両管理サービスの利便性へのこだわりを改めて見せつけた。日野のトラックとの連携もその流れに沿うもので、利用者拡大が生命線となるハコブの新たな成長ステージの輪郭が明確になってきたといえそうだ。(編集部)