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日本郵船135周年、長沢社長「ESGというモノサシを」

2020年10月2日 (金)

ロジスティクス1日に創業135周年を迎えた日本郵船の長沢仁志社長は2日、同社グループの社員に向けてオンラインであいさつし、「全ての行動基準にESGというモノサシを加えるように心掛けてほしい」と述べた。あいさつの要約は次の通り。

■長沢仁志社長のあいさつ(要約)

当社は幾多の苦難の歴史を乗り越え、135年の間、営々と事業を継続してきた。この長い歴史は、時代や状況によって常に変化する社会からの要請に応えてきた証しだ。“Bringing value to life.” という基本理念は、これからも社会の要請に応え続けていこうという、われわれの決意そのものである。

では、現在において、企業に対する社会からの要請とは何なのか。私が最も重要視しているのは、ESG(環境・社会・ガバナンス)だ。すなわち「企業は、気候変動などに代表されるような社会的な課題に、真摯に向き合うべき」 という社会からの要請であり、この要請に応え、成長戦略を描ける会社こそが生き残っていくと確信している。

現在、当社グループでは「NYKグループESGストーリー」を策定中だが、みなさん一人ひとりにお願いしたいことは非常にシンプルなこと。それは、全ての行動基準にESGというモノサシを加えるように心掛けてほしいということだ。当社グループ全員が、全ての行動に対してこの意識を共有し、自然と行動できるようになれば、「日本郵船グループは社会の要請に応えている」 と胸を張って言うことができると思う。改めて、全ての行動基準に、これまでの経済性に加えESGのモノサシを持つように心がけてほしい。この活動が当社グループ全体に浸透するよう、引き続き私が先頭に立って推進していく。

先日、今年度上期の業績見通しを上方修正することを発表した。今期は新型コロナウイルスの影響で不透明な状況ではあるものの、何が何でも黒字にするという強い決意でスタートした。一丸となって取り組んでくれたおかげで、想定以上の手応えを感じている。当社グループで働いている全ての人の献身的な努力のおかげだ。何としても今年度をいい形で乗り切れるよう、みなで知恵を絞ってさらに努力していこう。