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米でワクチン配布遅れ、保冷剤温度下げすぎて失敗

2021年1月22日 (金)

メディカル米国で今週、モデルナ製新型コロナウイルスワクチンの配達に失敗する事例が発生した。ワクチンの管理を連邦政府から委託されている医薬品卸大手・マッケソンによると、17日に出荷されたモデルナ製ワクチンの温度が、マイナス20度というメーカー指定の温度範囲よりも低温で配達されたことが分かった。

同社はこれらのワクチンを新しいものに取り替えるとともに、問題の原因を特定したと発表。輸送中に適切な温度を維持するために使用されたゲルパックの一部で、調整が低すぎたことが判明したという。

これを受け、同社は直ちに再発防止策を講じる一方、翌日に出荷されるロットについて検討した結果「これらの出荷の一部もゲルパックの温度の問題の影響を受けている」と判断。すべての出荷をストップし、「次の24時間以内にこれらを交換」するとともに、CDC(疾病管理予防センター)と協力して各州の配達予定先に対し、配達が遅延することを通知した。

マッケソンでは「前例のない規模のこのイニシアチブで中心的な役割を果たすことを光栄に思う。この複雑な流通プログラムでは、すべての出荷がタイムリーに、製造業者によって確立された温度ガイドラインの範囲内で管理サイトで受け取られることを目標としている」とコメントしている。