
(出所:日本郵船)
財務・人事日本郵船は12日、同社が運営に参画しているフィリピンの商船大学「NYK-TDGマリタイムアカデミー」を卒業したフィリピン人船員リエル・ゴンザレス氏を4月10日に船長に登用したと発表した。同アカデミー卒業生を船長に登用したのは2007年の開校以来初めて。
ゴンザレス氏はアカデミーで3年間の基礎教育や操船シミュレーターなどを用いた研修の後、日本郵船の訓練船で1年間の実習を終え、11年に同校を卒業した。
卒業後は同社グループでフィリピン人船員の配乗を担うNYK-FILシップマネジメントに所属し、主にドライバルク船に乗務。一等航海士として通算33か月の乗船経験を積み、船長登用のためのアセスメントに合格したことで、船長への登用が決まった。
同アカデミーは、優秀なフィリピン人船員の育成目的に07年に設立されて以来、独自のカリキュラムと乗船訓練で卒業生のフィリピン海技国家試験の合格率100%を維持。開校から13年が経過し、現在は1100人を超える卒業生を輩出、そのほとんどが日本郵船グループの運航船舶で活躍している。