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日本郵船、共同運営の比商船大で4回目の卒業式

2015年9月25日 (金)

ロジスティクス日本郵船は24日、フィリピンのトランスナショナル・ダイバーシファイド・グループ(TDG)と共同運営する商船大学「NYK-TDGマリタイムアカデミー」で5回目となる卒業式が9月21日、マニラ近郊カランバ市カンルーバンの同校で行われたと発表した。

同社の内藤忠顕社長は、祝辞の中で「諸君が親元を離れ、仲間と切磋琢磨しながら大学での勉学と乗船訓練を無事に終えたことを祝福したい。これから諸君が船員となって働く国際海運の世界では、もっと大きなチャンスや可能性が待っているだろう」と、激励の言葉を贈った。

同アカデミーは2007年に開校。独自の奨学金制度を整えて家庭環境から大学に通うことが困難な学生に対しても大学進学の道を開き、フィリピンの状況に合わせた基礎学力を向上させるプログラムと乗船実習を行っている。また、11年8月に国土交通省が創設した機関承認制度で、日本初の船員教育機関校としての認定を受けるなど、商船学校として高い評価を得ている。

卒業生は海技免状の取得後、日本郵船グループの運航船に三等航海士、三等機関士として乗船し、ハイリスク船を含めた運航船で船長、機関長を目指す。11年9月の1期生から今回の5期生まで、累計卒業者数は554人に達し、4期生までの大半が日本郵船グループ運航船で航海士や機関士として活躍している。