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楽天グループ、ぐるなびに飲食デリバリー事業集約

2021年4月23日 (金)

フード楽天グループが議決権の15%を保有する「ぐるなび」は23日、楽天グループが手がける「楽天デリバリー」と「楽天リアルタイムテイクアウト」の2事業を1300万円で7月1日に取得すると発表した。楽天グループは2事業を会社分割方式で切り離し、ぐるなびが承継する。

楽天デリバリー事業は2002年2月にサービスがスタートし、全国1万2000店以上のメニューを注文可能な出前・宅配注文サービスとして運営されている。楽天リアルタイムテイクアウト20年5月に立ち上がった事前注文・決済型のテイクアウトサービスで、同年7月からぐるなびと利用店舗の開拓などで連携してきた。

今回の再編は楽天グループとぐるなびの資本業務提携の一環として実施するもので、飲食店関連サービスをぐるなびへ集約することにより、消費者のイートイン予約だけでなくデリバリー、テイクアウトサービスへとサービスの幅を広げる。

これを機に、ぐるなびは営業体制や加盟店ネットワークを活用して利用店舗の獲得効率と収益性を高める。事業承継後も会員ID、ポイント連携などで「楽天が持つ事業資産を活用し、対象事業の事業価値拡大に向け同社と協業していく」としている。承継対象となる2事業の売上高(2020年12月期)は9億1500万円。