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キリン、東京物流拠点の作業軽減へ自動化実験

2021年5月10日 (月)

▲ロボットによる内箱形成作業(出所:キリンホールディングス)

フードキリンホールディングスは10日、キリンビール東京東部物流センター(東京都江東区)で、ロボットを活用した「商品詰め合わせ・加工作業」の自動化実証実験を開始したと発表した。

この実証実験は、これまで手作業で対応してきたギフト商品などの詰め合わせ・加工作業を自動化し、労働力不足や作業者の高齢化に対応するのが狙い。独自に開発したロボットシステムと、ロボットで容易に成形できる内箱によって、作業効率をおよそ50%高めるとともに、重労働作業の負荷軽減につなげる。

物流業界でも労働人口が減少する一方、ギフト商品やアソート商品の需要は伸長しており、この工程にロボットを投入することで、物流作業の労働需給ギャップの緩和を図る。具体的には、多くの人手が必要な内箱の折り込み作業、商品の詰め合わせ作業、加工済み商品のパレット積み上げ作業などを自動化することで、作業効率を2倍に高める。

今回の実証実験では、2020年12月期の株主優待品として準備する「キリン一番搾り生ビール」ギフト3万セットの箱詰め・加工作業のうち、内箱形成作業を自動化する。ここで使用する商品は、同社が取り扱うギフト商品のなかで最も流通量の多いサイズとなっており、実験を通じて作業の効率化と重労働業務の削減度合いを確かめる。