20年度ラストワンマイル市場は前年比27％拡大

調査・データ矢野経済研究所（東京都中野区）は12日、国内のラストワンマイル物流市場に関する調査の結果を発表した。2020年度のラストワンマイル物流の市場規模は前年度比27％増の2兆5380億円と推計。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う「巣ごもり需要」の高まりを反映した。

2021年度以降もラストワンマイル物流の市場規模は増加傾向が続くとみており、2023年度には2020年度比15％増の2兆9250億円と、3兆円の大台に迫る勢いで拡大すると予測した。配達ロボットやドローンでの配送など、新しいアプローチによる物流事業への参入者が登場すると予想。市場がさらに活性化するとした。

調査は、BtoC物流に携わる事業者や管轄省庁を対象に、ことし4月から6月に実施した。