ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

Google系ドローン配達、豪州の中都市で浸透

2021年8月27日 (金)

国際グーグルの持株会社のアルファベット傘下で、ドローン開発を進めるWing(ウイング)は25日、豪州ブリスベン近郊のローガンで2年前に開始したドローンによる配達サービスが、順調に浸透していることを伝えた。2019年の山林火災や2020年以降の新型コロナウイルス感染拡大による巣ごもり需要もあり、人口30万人のローガンの住民はこれまでに、5万点以上の商品や貨物をドローンで受け取ったという。

Wingによれば、ローガンの住民は昨年の1年間で、ドローン配達により1万杯以上のコーヒーを注文。そのほか1700個以上の軽食や、1200個以上のローストチキンも注文したという。

Wingは豪州以外でもドローンによる配達を商業化しており、数日後には総配達数が10万件に達する見込みだが、そのうち半分以上が直近の8か月間におけるローガンの住民への配達だった。ローガンの住民は8月第1週だけで、4500件の配達を注文した。

Wingの注文を受け付けたのち、同社の複数のオペレーション拠点の中から最適な機体を手配して配達を開始。Wingのソフトウェアは、毎日1500万回のシミュレーションを行い、天候や地形の変化を分析した上で、配送ルートの最適化に向けた改善を続けている。

同社はローガンでの成功が、ニューオーリンズやマンチェスター、フィレンツェなど、同規模の人口を有する世界中の多くの都市でも実現可能との見方を示している。