ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

気仙沼に災害時物流拠点、大震災クラスに対応

2021年9月13日 (月)

イメージ

行政・団体宮城県気仙沼市は、同市赤岩牧沢の市総合体育館の敷地内に「防災物資集積配送基地」を開設した。大規模災害時に、応援協定を締結した自治体や団体などから受け入れた救援物資を受け入れ、避難所などへ円滑に配送する。東日本大震災クラスの災害にも対応できる集配拠点として、1万5000人分の物資を集積・配送できる。

ことし10月には荷役用備品などを納入し、運用を開始する。なお、2011年の東日本大震災発生時に、同市には十分な規模の物資集配スペースがなく、使用されていなかった旧青果市場を集配拠点していたが、今回の基地開設により、東日本大震災クラスの災害にも対応できるようになった。事業費には国からの復興交付金6億円を充てた。

建物は鉄骨造2階建てで、延床面積は1800平方メートル。物資の保管倉庫は道路側と駐車場側の2面に搬出口・搬入口を分けて設けることで、搬出入を円滑に行えるようにする。施設内には人荷兼用で最大積載荷重2トンのエレベーターを設け、パレット積みで荷物の昇降が可能。1階と2階にはトラックからの荷下ろしなどのための、電動フォークリフトを配備する。

非常用電源として自家発電機を設置するとともに、太陽光発電設備と蓄電池も用意して電力を確保。平時には水や食料、紙おむつや生理用品など、一部の物資のみを備蓄する。