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日本郵船、LNG船初のインドネシア人船長登用

2021年10月14日 (木)

▲アセップ・クルニアワン氏(出所:日本郵船)

財務・人事日本郵船は14日、傘下の船舶管理会社NYKシップマネジメントが日本郵船グループの運航する液化天然ガス運搬船(LNG船)で初めてインドネシア人船長を登用した、と発表した。

10月8日付で郵船グループ初のインドネシア人船長となったのはアセップ・クルニアワン氏。クルニアワン船長は2002年から同社グループに在籍し、主にコンテナ船、ケミカルタンカーに乗務。08年からLNG船に乗り組んでいた。その後はLNG船の航海士として経験を積み、タングーLNGプロジェクトに輸送サービスを提供するLNG船の船長として、実職務に就いている。

同社は08年にタングーLNGプロジェクトで輸送サービスを開始した当初から、同プロジェクトで「より質の高い船員の養成や雇用の創出」を目指し、インドネシア人船員を育成。14年にインドネシア国内の内航輸送を本格的に開始して以来、活況が見込まれる同国内のLNG輸送を見据え、長期的なインドネシア人船員育成の計画を立てていた。

同社では、国籍を問わず統一要件を設定した独自プログラム「NYKマリタイムカレッジ」でインドネシア人にもハイリスク船幹部登用を促進。これらの取り組みの結果、LNG船のインドネシア人船長が誕生することになった。

クルニアワン船長は「安全運航達成のため、船長としての責任をもって業務に取り組み、最善を尽くしていく。NYKグループには今後もインドネシア人船員のサポートを続けていただきたい」と話している。