ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本郵船、LNG船で初のインドネシア人機関長登用

2021年12月23日 (木)

▲タバー・スプリヤント氏(出所:日本郵船)

ロジスティクス日本郵船は23日、グループの船舶管理会社NYK Shipmanagement(エヌワイケイ・シップマネジメント、シンガポール)が、日本郵船グループの運航する液化天然ガス運搬船(LNG船)で初となるインドネシア人機関長としてTabah Supriyanto(タバー・スプリヤント)氏を12月10日付で登用したと発表した。

タバー・スプリヤント氏は、2008年から日本郵船グループの運航するLNG船の機関士として乗務経験を積んだ。11年からは、インドネシア・パプア州の3鉱区で産出する天然ガスを液化しメキシコや韓国など向けに出荷する「タングーLNGプロジェクト」で輸送サービスを提供するLNG船に従事した

日本郵船は、08年のタングーLNGプロジェクトへの輸送サービス開始を契機として、インドネシア人船員養成を開始。14年にプロジェクトの一環としてインドネシア国内の内航輸送を開始して以来、長期的なインドネシア人船員養成計画に基づく幹部船員の養成に取り組んできた。

日本郵船グループは、国籍を問わず統一要件を設定した独自のプログラム「NYKマリタイムカレッジ」を通じて、LNG船など危険物を輸送する「ハイリスク船」の幹部登用を促進している。今回のインドネシア人の機関長登用を契機として、今後も優秀なインドネシア人船員を養成することによりインドネシアの海事産業の発展に貢献していく。