財務・人事NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)が13日発表した2025年12月期連結決算は、売上高が2兆5748億円(前年同期比0.1%減)と横ばいだった。営業利益は514億円(同4.9%増)と増益を確保した一方、最終利益は26億円(91.5%減)まで落ち込んだ。固定資産売却益など「その他の収益」を計上した一方で、欧州セグメントに配分したのれんの減損損失594億円を「その他の費用」に計上し、法人所得税費用も増加したことが損益を圧迫した。
物流事業の環境は、国際物流でアジア発の荷動きが総じて低調となり、航空・海運とも運賃相場の下落影響を受けた。国内も個人消費や設備投資に持ち直しはみられたが、荷動きは力強さを欠き、労働力不足や燃料費高止まり、環境規制対応など構造課題が続いた。
セグメント別では、日本(ロジスティクス)が売上高1兆2603億円(0.1%減)と微減ながら、料金改定とコスト削減でセグメント利益445億円(9.8%増)と伸長した。欧州(ロジスティクス)はサイモン・ヘーゲレの連結効果などで売上高5279億円(5.2%増)となったが、コスト増の影響でセグメント利益は47億円(57.4%減)に縮小した。東アジアは海運取扱減で減収となった一方、事業再編・機能統合によるコスト削減で増益。米州は減収ながら増益、南アジア・オセアニアは減収減益だった。物流サポートは取扱増で売上高4467億円(6.2%増)、セグメント利益161億円(31.8%増)と堅調だった。
事業別売上高では、航空が5352億円(6.1%減)、海運が3963億円(6.3%減)、自動車が3640億円(8.0%減)と輸送系が減少する一方、倉庫・保管庫は4455億円(10.9%増)と伸びた。グローバルではエンド・ツー・エンドソリューション提供を掲げ、カーゴパートナー(オーストリア)との共同購買やクロスセル、拠点集約などPMIを継続。インドでは半導体やテクノロジー、ライフスタイル領域を中心に拡販を進めた。重点産業の売上高はヘルスケア1127億円(4.7%増)、半導体625億円(5.4%増)など増加分野がある一方、モビリティーは2490億円(6.0%減)と減少した。
財政面では資産合計が2兆4149億円(5.1%増)。現金と現金同等物は2833億円と増加した。資産入れ替えによる資本収益性改善を進め、ROIC(投下資本利益率)5%を下回る低収益資産の売却やセール&リースバックを推進した。
26年12月期の連結業績予想は、売上高2兆7000億円(4.9%増)、営業利益1000億円(94.2%増)、最終利益600億円(大幅増)を見込む。エリア別では東アジアの増収率を22.4%と置き、米州、欧州、南アジア・オセアニアも2桁増収を計画。国内は社内カンパニー制導入後の組織再編を進め、アカウントマネジメント強化や作業戦力の一元管理、事務集中化で収益性・資本効率の改善を狙う。設備投資は日本で自動化機器・倉庫システム導入、米州で自律走行搬送ロボット導入などを織り込み、持続可能な成長の加速を掲げた。
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