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日本フルハーフ、ウイング車延べ3.8万台リコール

2021年12月17日 (金)

行政・団体国土交通省は17日、日本フルハーフから同社製ウイング車に不具合があったため、20日からリコールを開始すると発表した。不具合はウイングを開く時に開用ホースが損傷してウイングが降下してしまう可能性のあるものと、中型ウイング車でウイングが作動しなくなるおそれのあるものの2種類あり、それぞれの対象車両は3万4123台と4384台にのぼる。

▲開用ホースが損傷する可能性のある不具合の説明図(クリックで拡大、出所:国交省)

開用ホースが損傷する可能性のある不具合は、数多くのトラックにウイング車として架装を施した車両のうち、2009年12月1日から18年8月31日までに製造された3万4123台が対象。

この不具合ではウイング開閉用油圧ホースの配索が不適切なため、フレーム上部コーナーに接触しているものがあり、この状態でウイング開閉を繰り返すと、ホースがコーナーに強く押し当てられて損傷し、作動油が漏れ、ウイングが作動しなくなる場合がある。最悪の場合、ウイング開時に開用ホースが損傷してウイングが降りなくなるおそれがある。これまでに119件の不具合が確認されている。

また、同じ期間に製造された中型ウイング車(4384台が対象)では、ウイング開閉用油圧シリンダーの閉用配管継手の締め付けが不適切なため、継手が緩む場合があり、この状態でウイング開閉を繰り返すと閉用ホースがフレームに接触して損傷。作動油が漏れ、ウイングが作動しなくなるおそれがあるというもの。これまで、45件の報告が上がっている。