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東洋倉庫、民事再生手続きを申請、グループ負債30億円

2010年9月29日 (水)

話題東京商工リサーチは28日、東洋倉庫(埼玉県春日部市)と関連会社の東洋物流が27日付で東京地裁に民事再生手続きの適用を申請し、同日監督命令を受けたと発表した。負債は東洋倉庫が25億7865万円(2010年3月期決算ベース)、東洋物流が4億5335万円(09年12月期決算ベース)で、合わせて30億3200万円。

 

東洋倉庫は貨物自動車運送業、倉庫業を主に行い、食品スーパーを主力としながら紙製品など他方面にも受注基盤を形成、平成19年3月期には25億2359万円の売上高を計上していたが、燃料価格高騰を受けて収益面は低迷。さらにリーマン・ショックを契機とする市況低迷や同業者間の競合から受注動向は下降線をたどり、直近の決算では17億1271万円まで売上が減少。業況悪化に伴い資金繰りはひっ迫、支えきれず今回の措置となった。

 

東洋物流は東洋倉庫の運送部門としての位置づけだったが、同社に連鎖する形で同様の措置となった。今後はスポンサー契約を結んでいる都内の運送業者に事業譲渡の方向で調整を進めているという。